アニメ化決定して、続報をうずうずしている私たちだが、この間に原作読んでテンションをあげればよいのでは…?
されどアニメ化決定した作品もまぁまぁある、どれから消化するか…
ということでまず、おすすめのマンガを紹介していこう。
とりあえずこれらを読んでおきたい漫画を12作品紹介します!
※当コラムはあくまで執筆者の私見と個人的な感想です。
雨と君と
SNSで1億6000万PVを突破した、人間とたぬき、1人と1匹の日常を描くほのぼの人気漫画。
優しく美しい絵柄で、クスッとくるシュールな日常ギャグと、動物たちの愛らしさに胸キュンできる作品。
ふとした瞬間に演出されるエモい日常の1カットに胸をうたれるハズ。
疲れたあなたにもおすすめです。
著:二階堂幸
雨の降る日に、1人と1匹は出会いました。“あともうちょっと”がほっこり尊いと話題です。 Twitterで1億6000万PVを突破した、たぶん仲良しなコンビの日常コミック!
(C)二階堂幸/講談社
淡島百景
淡島歌劇学校合宿所を舞台に、様々なものを胸に抱いた少女たちの日常と青春を描いたヒューマンドラマ。
志村貴子先生の、情緒たっぷりのストーリーが、時に夢に胸を焦がし、残酷にも現実をつきつけ、それでも華やかな舞台を輝かせる。
人にはみんなにこれまでの道のりやドラマがあって、人間関係がある。
読中も読後も、文学小説を読んでいるような淡く美しく儚く強い、少女たちの物語に感動するだろう。
著:志村貴子
恋とも友情とも、憧れとも執着とも、嫉妬とも恐れとも、言葉にできない、大切なきもち。舞台に立つことを夢みて歌劇学校に通う少女たちの心を、鮮やかに切り取った青春群像シリーズ。淡島(あわじま)歌劇学校合宿所――通称“寄宿舎”には、舞台に立つことを夢みる少女たちが全国から集まってくる。ミュージカルスターに憧れて入学した若菜。親友の思いを背負って学び続ける寮長の絹枝。周囲の視線を集める美しき特待生の絵美。かけがえのない季節をともに生きる少女たちの青春グラフィティ。
(C)志村 貴子/太田出版
薫る花は凛と咲く
毎日集団で送る学生生活、その中にも暗黙のカーストのような意識は存在している。
底辺男子校のこわもて男子×お嬢様学校の優等生女子のラブコメディ作品。
あの学校に近づいてはダメだなんだと噂される底辺校、不良ばかりで近寄りがたい、そんな経験は誰しも見聞きしたことがあるはずだ。
相容れない世界のハズの二人の男女は、少しずつ惹かれ合い、距離を近づける。その様子は甘くドキドキする展開だ。
この作品の特徴は、おおむねみんな良い人であるところ。
主役ふたりに壁が立ちはだかるものだが、それぞれの正義感や信念をぶつけあいさらけ出す様子は、もやもやを吹き飛ばすほど爽快だ。
さわやかなラブストーリーを求めるあなたにおすすめしたい!
著:三香見サカ
とある場所に、隣接するふたつの高校がある。バカが集まる底辺男子校・千鳥高校と、由緒正しきお嬢様校・桔梗女子。強面で物静かな千鳥高校2年・紬 凛太郎は、実家のケーキ屋の手伝い中にお客として来ていた少女・和栗薫子と出会う。薫子との時間を心地よく感じる凛太郎だったが、彼女は徹底して千鳥を嫌う桔梗女子の生徒で……!?
(C)Saka Mikami/講談社
ガチアクタ
まずタイトルが強い、ガチアクタ。すんなり入るしバチバチの少年漫画感、ひきつける表紙にパワーがある。
して内容は、スラム街に暮らす少年ルドが差別を受けながらもごみ拾いをしながら生活している。
しかしある日、身に覚えのない罪を着せられ、誰もが恐れる「奈落」へと落とされてしまう…という王道的な展開。
注目すべきは、「大切にした物には魂が宿るとされるが、ゴミには何が宿るのか」とか「犯罪者の子孫も似た人物になる」だとか、「常識」「権力」「差別偏見」に立ち向かうような内容となっている。
大迫力に描かれるバトルアクションも激熱。魅力的なキャラクターもモリモリで、おすすめできる少年漫画のひとつだ。
著:裏那圭 / その他:晏童秀吉
犯罪者の子孫たちが集められたスラム街で、差別を受けながらもゴミを拾って暮らすルド。だがある日、身に覚えのない罪を着せられ、誰もが恐れる「奈落」へと落とされてしまう。奈落で「掃除屋」のエンジンと出会ったルドは世界の真実を垣間見、物に命を与え力を引き出す能力を発現させる。すべては「クソみたいな世界」を変えるために――!!世界がどれだけ強くても自分の価値を他人にだけは決めさせない。敵は「常識」「権力」「差別偏見」超絶怒濤のバトルアクション開幕!
(C)裏那圭/講談社
ガンバレ!中村くん!!
80's~90'sの懐かしいポップな絵柄で描かれる、オーソドックス、王道、教科書のようなボーイズラブコメディ作品。
広瀬くんと仲良くなりたい中村くんが、毎日仲を深めるために奮闘する物語。
かわいくておもしろくてほっこりするBLをお求めならぜひ読んでほしい。
アニメではどのようなイメージで仕上がるか非常に楽しみな作品。
令和だからこそ読み込んでおきたい漫画のひとつだ。
著:春泥
中村くんは、ペットのタコのいっちゃんと同じクラスの広瀬くんが大好きな高校生。地味で奥手な中村くんは、果敢に広瀬くんとのコミュニケーションを試みるが、毎回失敗してしまう。だが、中村くんはBL漫画をお手本にしてめげずにがんばるのであった!!
鬼人幻燈抄
中西モトオ先生による日本小説『鬼人幻燈抄』のコミカライズ作品。
よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太が、刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する物語。
江戸から平成へ、果てしないスケール感で紡がれる大河的なドラマは必見。
日本ファンタジーの面白い部分がギュっと詰まっています。
著者:里見有 / 中西モトオ
大人気和風ファンタジー巨編を、鬼才・里見有が漫画化!! 切なく美しい描写の数々が胸を打つ! 江戸時代、山間の集落・葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う――江戸から平成へ。刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する鬼人の歩みは、重くて切ない。
(C)里見有・中西モトオ/双葉社
九龍ジェネリックロマンス
ノスタルジー、浪漫、非日常とラブロマンス。この作品には"エモい"がつまってる!!
まるで真夏の白昼夢とか、哀愁あるシティポップとか、夕方の海辺のような、さわやかだけどちょっとビターな日常と恋愛模様が交錯するラヴロマンスです。
懐かしいがギッチリつまった九龍城、働く大人の恋愛と、過去~未来が複雑に交じり合うSFの世界観が合わさって、日常を描いているが非日常が混在し、その世界観に惹き込まれます。
そして登場人物がみなカッコいい!セクシーな大人のダンディズムとかスマートさとかを内包し、あふれ出る魅力に痺れます。
著:眉月じゅん
此処は東洋の魔窟、九龍城砦。ノスタルジー溢れる人々が暮らし、街並みに過去・現在・未来が交差するディストピア。はたらく30代の男女の非日常で贈る日常と密かな想いと関係性をあざやかに描き出す理想的なラヴロマンスを貴方に――。
(C)眉月じゅん/集英社
光が死んだ夏
仲良く、共に育ってきたよしきと光、二人の男の子。
光はある日、別のナニカにすり替わっていて、いつのまにか日常も歪みはじめる…というホラーもの。
二人の友情が色濃く記憶に刻まれているほど、少しずつ伝わってくる悲壮感と、異常に変わっていく日常は、読者の心もひりつかせる。
田舎の情景と、日常生活を丁寧に描く事で、異質感を強く演出する様は和風ホラーのテイスト。
じわじわと侵食するハラハラ感と、没入感で夢中になること間違いなし。
著:モクモクれん
ある集落で暮らす少年、よしきと光。同い年の2人はずっと一緒に育ってきた。しかしある日、よしきが光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていたことに確信を持ってしまう。それでも、一緒にいたい。友人の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々が始まる。時を同じくして、集落では様々な事件が起こっていき――。新進気鋭の作家・モクモクれんが描く、未知のナニカへ堕ちていく物語、開幕。
(C)Mokumokuren 2022
SANDA
『BEASTERS』の板垣巴留先生の新連載作。超少子化が進んだ未来の学校が舞台の作品。
「とある呪い」を抱える主人公の少年・三田と、それを知る同級生の冬村の物語となる。
超少子化が進んだ未来、という事で鍵となるのは子供たち。
大人と子供の関係値も現実とは異なっている部分や、日常にもその異質感があらわれている部分は、『BEASTERS』でも魅せた板垣巴留先生の説得力のある世界観構築のたまものだ。
また、「とある呪い」と子供たちの関係も、ある種ユーモアのある設定がかけ合わさっているが、それもまた読者を熱くさせる異色の設定だろう。
新たなドラマと展開をみせてくれる『SANDA』、読むなら今のうち!
著:板垣巴留
これは少し未来のお話。超少子化が進み、様々な風習が失われた近未来。大黒愛護学園に通う普通の少年、三田は、なぜか同級生の冬村四織に命を狙われていた。突如として振り下ろされる凶刃。それには、行方不明になった冬村の友人と、三田が抱えている「とある呪い」に理由があって…!?
(C)板垣巴留(秋田書店)
CITY
『日常』や、様々な雑誌や書籍のイラストもてがけるあらゐけいいち先生の大人気作『CITY』。
やっぱり漫画がうますぎる!テンポよく、息切れしないギャグの洪水とシュールな世界観でいつのまにか読み終わってる。
ひとたび走りはじめれば、ピタゴラスイッチ的に次々と何かが起こる展開と、登場人物の軽快な掛け合いはある種の爽快感がある。
まさに、あらゐけいいちワールド全開だ!
アニメ化でどのように再現されるのかも注目したい。
著:あらゐけいいち
一文無しの大学生・南雲の行くところ必ず何かが起こる。普通のCITYに住むちょっと普通じゃない人々。彼女が走ればCITYは回る、皆が繋がる。あらゐけいいちワールド全開のガールズ・ラン・コメディ開幕!
(C)あらゐけいいち/講談社
ダーウィン事変
連載がはじまってから、ずっと話題にあがるほどのこれぞ「話題作」。
半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーが、人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学する。
チャーリーの目に映るのは一体なにか?
「テロ」「炎上」「差別」……ヒトが抱える問題に、「ヒト以外」のチャーリーが、ルーシーとともに向き合うヒューマンドラマである。
ソクマガでは、過去に『ダーウィン事変』の魅力を取り上げた記事もあるので、詳しくはそちらも参考に。
著:うめざわしゅん
テロ組織「動物解放同盟(ALA)」が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護された。彼女から生まれたのは、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーだった。チャーリーは人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学することに。そこでチャーリーは、頭脳明晰だが「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会う。「テロ」「炎上」「差別」……ヒトが抱える問題に、「ヒト以外」のチャーリーが、ルーシーとともに向き合うヒューマン&ノン・ヒューマンドラマ。
(C)うめざわしゅん/講談社
とんがり帽子のアトリエ
ファンタジーブームの中、面白いファンタジー漫画教えてと言われたらまず出てくるこの作品。
あまりに美しく、かわいく描かれた『とんがり帽子のアトリエ』は、非常に奥行きのある世界観構築で読者を魅了します。
日常に魔法が寄り添うファンタジー世界の中、様々な思惑や忍び寄る影、絶望と希望の少女・ココの物語を読み始めると、読む手が止まらない。
シビアな展開にハラハラとドキドキが洪水のように流れこんでくる。
ソクマガでは、過去に『とんがり帽子のアトリエ』の魅力を取り上げた記事もあるので、詳しくはそちらも参考に。
著:白浜鴎
小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。
(C)白浜鴎/講談社