【マンガのおすすめ神回】あの”断頭台のアウラ”の名場面はこの回!『葬送のフリーレン』3巻 「22話 服従の天秤」500年以上生きた大魔族の戦いを刮目せよ!

※この記事は、あくまで筆者の個人的な考察や感想です。おすすめのマンガの面白さが伝われば幸いです。
「葬送のフリーレン」は『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2020年22・23合併号より連載中の原作:山田鐘人と作画:アベツカサのタッグで描かれるファンタジー漫画作品。
魔王を倒した勇者一行の後日譚を描くという、王道ながらこれまであまりなかった視点の作品で話題を呼んだ。
人間よりも長命であるエルフの魔法使いフリーレンにとって10年の魔王討伐の旅路はあまりにも短く、苦楽を共にした勇者ヒンメルの死をもって、フリーレン自身が彼について何も知らず、知ろうともしなかったことに気付いて涙する。
その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知るためと魔法収集のために旅に出ることとなったというお話。


「葬送のフリーレン」は、連載時点でも話題となり、2021年に第14回マンガ大賞および第25回手塚治虫文化賞新生賞を、2023年に第69回小学館漫画賞、2024年に第48回講談社漫画賞受賞。
その後、2023年9月から2024年3月までTVアニメが連続2クールで放送された。
アニメ化によって、「葬送のフリーレン」の話題はますます熱量を増し、毎週のようにSNSでその映像や原作にまつわる話題に困らないほどだ。


その中でも、今回注目するのは魔王直属の幹部・七崩賢のひとり「断頭台のアウラ」という登場人物。
登場およびその活躍を見せた回から非常に人気が高く、話題が尽きないキャラクターとしても有名だ。
アニメ終了後もファンアートも多く寄せられるほど、多くの読者と視聴者を魅了した。

アウラはかつてフリーレンとは戦ったこともあり、強大な魔力を持つ500年以上生きる大魔族の女性。
不死の軍勢を率いてフリーレンの前に現れる。
彼女は「服従の天秤」を用いて、自身より魔力の弱い者を掌握し、半永久的に操る事ができる。
ただ、一時的ながら抵抗もできるため、アウラは抵抗へのリスク回避のために術をかけた相手の首を撥ねている。
フリーレンも、絶大な魔力の持ち主、魔族の魔法はとんでもないと評価する一方で趣味の悪い魔法とも嫌悪した。

彼女の魅力はその不気味な強キャラ感だろう。
元勇者一行の魔法使いであるフリーレンとかつて戦い、フリーレン自身からも一定の評価を得ていることもありながら、首のない不死を操るというどう見ても"魔族"の強者。
不適な笑みを浮かべ、余裕ながら挑発し、天秤を持っている姿もとても不気味だ。
「服従の天秤」が量る魔力の大きさは現在値を参照している。
大量の不死の軍勢を戦わせることでフリーレンの魔力の消耗させ、「服従させる魔法(アゼリューゼ)」で操ろうという作戦だった。

そんなアウラとフリーレンの対決は、TVアニメでも放送され、その回から毎日のようにアウラにまつわるポストやファンアートが多く投稿された。
エルフと魔族という対比ともいうような組み合わせは、多くの人の胸を熱くさせただろう。
そしてアウラに関してもっとも多くみかけるこの名場面、原作では「葬送のフリーレン」3巻の「22話 服従の天秤」(75P)のお話となる。

まだ原作を読んだ事ない人はぜひ読んでほしい。
アベツカサ先生の美麗な描線で描かれたアウラはとてもかっこよく、強かった。

【今回のおすすめ漫画】葬送のフリーレン / 3

原作:山田鐘人 / 作画:アベツカサ
出版社:小学館
レーベル:少年サンデーコミックス