『恋愛LoveMAX』が『ソク読み』にて10年連続雑誌女性誌部門No.1を達成!『恋愛LoveMAX』編集部に直撃インタビュー!

秋田書店のレディース向け恋愛コミック雑誌『恋愛LoveMAX』が、電子書店『ソク読み』にて10年連続・雑誌女性誌部門売り上げNo.1を達成。 その快挙を記念して、ソクマガ子が秋田書店『恋愛LoveMAX編集部』にインタビューを実施!
年の瀬、お忙しい時期でしたが取材をご快諾していただきました!ありがとうございました。
『恋愛LoveMAX』編集長:石川さん
ソクマガ子
ソクマガ子

今回、お話をお伺いしたのは、恋愛LoveMAX編集長の石川さん。

『恋愛LoveMAX』の情熱と愛が溢れるヒストリーや、制作に対する姿勢、読者様・作家様への想いなど、貴重な資料を交えながら熱く語っていただきました!

その様子をお届けいたします!


●電子書店「ソク読み」にて10年連続女性誌1位、誠にありがとうございます!!

こちらこそありがとうございます!次は20年目指したいです!(笑)

●20年!こちらこそ頑張ります!

●10年達成したいまのお気持ちを…

正直いうと、だいぶ前から表紙に「〇年連続第1位」って入れ続けてたんですけど、どこまで入れられるのかな…っていうのが前に感じていた心境で、10年取れるなんて思っていなかったので、信じられない気持ちです

●ソク読みでも、読者のみなさまは熱量の高いファンがすごい多いです

MAXとソク読みさんとの関係性でいうと、まだまだ雑誌配信というものの黎明期から、ガッツリ雑誌配信を強くプッシュしていたおかげでファンのみなさまについていただけたのかなと思ってます。
いわゆる、いろんな雑誌が登場していたところで僕らが登場したワケではなくて、雑誌配信自体が珍しい時代から強く雑誌配信を打ち出していたのでそれがよかったのかなと思いますね
ソク読みさんでもトップページのほうで取り上げていただいたりしていて、他の電子書店さんから「MAX」さん配信したいという話もいただいたので、その後の雑誌配信の流れに一役買えていたらいいなと思っています!

●ありがとうございます!やはり黎明期からの積み重ねの結果ですね。

いま、10年振り返ってみればですけど(笑)当時は全然夢中で(笑)

●ちなみにそんな当時、雑誌配信を初めてみようと思ったきっかけはありますか?

単純に雑誌を売りたいというだけで、すでにガラケー時代から単行本形式や読み切り形式のコミックが売る事ができた、で、いろいろ新しいものを売り出していく中でそのひとつが”雑誌”だった…ということですね。
特に「恋愛LoveMAX」「恋愛チェリーピンク」という雑誌でいうと、いまでこそ連載作品が多く載っていますが、以前は読み切りが多く、”雑誌単体でも確実に面白いと思ってもらえるような本づくり”を目指していたので、それが電子書籍として向いているのかなという当時の流れもあり始めてみたと

●たしかに、1号で楽しい!ってすごいです。雑誌では配信期間が設けられる事も多いですが、「恋愛LoveMAX」では出しっぱなしなので、バックナンバーもいつでも読めるという点もありますよね。

違った側面もありましてですね、読み切り中心の雑誌という事は作家さんがスポット参戦的に登場することもあり、後々その作家さんが大人気になって、ファンが「昔の作品はどこだどこだ」と探すことになるじゃないですか

●なります!

その時に、「MAX」に参加してる一時期があったりする事で、中古でプレミアム価格がつけられてしまうという事もあったりして。僕らはプレミアムではなく普通の電子の価格でお届けしたいと思っていて…
過去の本に高値がつけられていると、せっかく追いかけている読者様に申し訳ないという気持ちもあり、配信に対して期間を設けずに、出しっぱなし前提のアプローチをしました。
読み逃しも読める、消え物ではなくずーっと売ってるものとして出したかったという側面があります。

●雑誌で連載を追っていると「あっ先月買い逃しちゃったな…」となって「コミックス待つのか…」という思いもありますし。

●「恋愛LoveMAX」さんの読者の皆様は特に、熱量が高く何年も読んでくださっている方の多さがデータをみても一目瞭然でした!

ありがとうございます(笑)

創刊時からの歩み

●では続いて、過去のお話もあったので「創刊時からの歩み」についてお伺いしたく…

●最初は「comicMIU」という雑誌からの始まりだったのでしょうか?

そうですね、実は紙の雑誌における創刊というカテゴリでいうと、定期刊行物として成立している時に「創刊」となるのですが、「comicMIU時代」から「恋愛LoveMAX現時点」に至るまで「創刊」したという事実関係では一時期しかないんですね。

●あ、増刊号ってなってますよね

そうなんですよ。最初の号も増刊からスタートして、途中で定期刊行物として「創刊」の扱いをしたこともあるんですけれど、最終的には”増刊”にもどって、現時点でも”増刊”として出しています。
実はポジションとしてはエレガンスイブの増刊としているんです。

●表紙でも書いてますよね。

発刊としては「comicMIU」の第1号が発刊第1号という形になります。
で、当時はヤングレディースの形をとっておりましてですね、今と全然違う形なんですけど…今日その資料をお持ちしました

●ありがとうございます!

いえいえ、これが1999年に出した1号目になります。

●わっ!すごいです!これ写真いいですか?

書影は撮っていただいてもかまいません。
で、この発刊のときから連続して今も参加していただいている作家さんは1人しかいなくて…「小沢 カオル」先生。

●たしかに、今でも「小沢 カオル」先生のショートコミック読ませていただいてます!

この形式からスタートしましてですね…ここがひとつのターニングポイントになります。
「comicMIU」という本からリニューアルしまして、「comicMIU」が責任編集をしている「恋愛よみきり MAX」という本に転身します。 で、「恋愛よみきり MAX」から小さいA5判になります。
A5判になったあとにですね、表紙のイラストは「石井まゆみ」先生、「花田祐実」先生、「羽田伊吹」先生と毎号イメージチェンジしてました(笑)

●たしかにこのあたりからですね(笑)

そうそう、このあたりからちょうど転換期ですね。「羽田伊吹」先生の表紙と共に、表紙に「H」と謳われるようになりました。
このあたりから”ヤングレディース”なのか”ティーンズラブ”なのかという合間で突き進むワケなんですね。これが当時、”ティーンズラブ”って本当に”ティーン”が出てくるものだったんです。
僕たちは”ヤングレディース”に片足を突っ込んだ状態で”ティーンズラブ”の要素を加えたので、キャラクターは大人の”ヤングレディースラブ”みたいな、みなさんがやってないジャンルを進む事ができたんです。

●なるほどです!

なのでこのあたりが良いリニューアルになったんじゃないかと思いますね。
で、その後数年たってですね…ここがまたひとつの転機です。
「恋愛よみきり MAX」という本から”よみきり”を取って…現在おなじみの「恋愛LoveMAX」に変わりました。

●それが2006年10月号からですね!こうやって見ていくとだんだんと今の面影を感じてきます!

そうですね(笑)発刊が1999年という事で考えると今ではもう20年以上もたってますので!
それでさらにシフトチェンジをしようという事になって、2010年頃から「克本かさね」先生が表紙を飾ります!
という形で長い歴史を歩んできました!そして今に至ります。

『恋愛LoveMAX』は”愛(LOVE)”が”MAX”なんです。

●「恋愛よみきり MAX」から「恋愛LoveMAX」になったきっかけとかってあるんですか?

まず、「comicMIU」からリニューアルするにあたってどう売っていくか考えたときに、大胆にもジャンルを本の名前にしようという事になりました。
それで、「恋愛よみきり MAX」となったんです。とにかく”恋愛よみきり”がたくさん入っているということで「恋愛よみきりMAX」なんです。
そこから、「よみきり」が「MAX」なんじゃなくて、「愛」が「MAX」なんだという方向で変えようという事になりました。
そして現在の「恋愛LoveMAX」という名前になりました。

様々な「本流」を取り入れていきたい

●近年では多様性が注目されてくるにあたって、共感を得るための作品づくりを感じます。

例えば、「多様性」とうたわれる昨今において気を付けてるルールなどはあるんでしょうか。
そこで気を付けてるルール作りというのはないのですが、表現者である作家さんのほうが敏感なので自然に取り入れていただいていますね。 私達としては「ルールを決める」わけではなく、作家さんが「今の時代を反映して描きたいもの」をご提案いただいています。
最近では働き方も変わってきて、「リモートワーク」「レンタルオフィス」などそういった時代背景を反映した作品は私達が「描いてください」って言わなくても出てくるので、あえてお願いすることはないですね。

●作家の皆様がのびのび描いてくださっているんですね!

そう思いたいです(笑)

●特に最近の作品では、少女漫画でもジャンルを問わず様々な女性像の主人公が世にでてきますし、

そんな昨今の作品、「恋愛LoveMAX」さんにおいても、表現者としての漫画家さんの熱量もヒシヒシ伝わってくると感じておりました。 そうですね、世間で「流行っているもの」、ジャンルでいうと「オメガバース」だとか「獣人」あるいは「異世界転生」「明治大正浪漫」があります。
過去の「恋愛LoveMAX」でいうとそれらは「愛(LOVE)」が「MAX」とは違うファンタジーがメインで「亜流」だと感じていて、現代女性の恋愛メインでお願いしますと言う部分もあったんですが、
最近ではもうそれも取り入れていこう。ただし既存の読者様がびっくりしないように、本筋ではリアルに共感できる「愛(LOVE)」が「MAX」という部分は守りつつも、枠を設けて取り入れていくようにしてます。

●田丸いく先生の「転生!?武官とにゃんにゃん~後宮艶事録~」を読んだときにいつもと違うな!って思いました。

その他にもファンタジーを押し出したり、すごく広く表現されているなと感じていました。
私達の「愛(LOVE)」が「MAX」というテーマで見ると「亜流」としましたが、「恋愛LoveMAX」の外、電子全体の世界ではそれらが「本流」でもあります。
「恋愛LoveMAX」自体がガラパゴス諸島にならないよう、様々な「本流」を取り入れていきたいですね。

●今後においても表現の幅を広くもちつつ、心が震える作品を出していきたいという事ですね。

それとひとつ、20年以上やってきた私達の蓄積されたデータ…読者様がどのような「趣向」「傾向」なのかなどデータのフィードバックをしながら作品を作りたいですね。

●読者様、作家様、編集部の皆様で作り上げていくと

そうですね!

過去の大変だったエピソード

●作品づくりにおいて大変だったエピソードはありますか?

〆切ですね(笑)
電子配信だけの場合と紙の雑誌の場合との違いはそこかなと思っていて、電子配信の場合は間に合った分だけ配信していく調整ができるんですね。
紙の雑誌の場合はあらかじめ総ページが決まっていて、その尺を埋めなければいけません。
できたとこまでってなったらなにかで埋めなければいけませんし、次号予告も何か月も前に出ちゃってるし予告の内容と変わっちゃわないようにしないといけないんです。

●そうですよね、もし〆切前に作家様になにかあったらと考えると…

なので、〆切の意味が強くなっちゃいます。

●では、〆切のほかに失敗したな、という事はありますか?

あります。この仕事は常に時間に追われています。
ということは、すぐチェックしてすぐ作成しなければいけないという時間の制約の中でやってるものですから、
人間としてどうしても見落としが発生してしまう事が大きな失敗のほとんどです。
最低限、ページの順番だけは間違えたことはないんですが、多くは「誤字」「脱字」です。

●日々追われる中で”完璧”はなかなか難しいところですね。

セリフの中の漢字の違いでも意味が変わってくる事が多いですよね。
いただいた原稿から先生の意図とは違う誤字や脱字をがんばって探して修正して出せるかというところです。
弊社の校閲部…漢字のスペシャリストが居るんですがそこでのチェック、そのあと担当編集者でのチェック、私のチェックがあって、レッツゴーとなるんですが、それだけの目を持ってしてもですね、すり抜けるんですよ…

●お話できればでいいのですが…過去一番に強烈だった誤字はありますか?

えーっと、作品名と作家名は伏せさせていただきますね…
シーンは世間に対して苛立ちが募っている女性がタバコを吸っているんですよ。
そこに、すごくダンディーな”イケオジ”がその女性を見て注意をするシーンなんです。
そのダンディなイケオジが言葉少なめに
「ヤニ臭い女は嫌われるぜ」って言うシーンだったのですが、
「ヤニ臭い」が「ナニ臭い」になっていたんですよ!

●そ、それは大事件です…!

誤字ばかり追っていると「ナニ臭い」っていうのが、意味としては通っていて普通によめてしまったので、チェックの時にすり抜けてしまったんですよ。
私達もそれが出版された段階でも気が付かなくて、作家様のほうから「ナニ臭いってなんですか!!”ナニ”じゃなくて”ヤニ”ですよ!!」ってご連絡をうけて「やっちまったーーー!」ってなりました…当然のお叱りです。

●まったく意味合いが変わってしまう誤植ですね。

そうなんです、「ナニ臭い」はないだろうと(苦笑)
しかも、フォントが大きいシーンで間違い方が派手すぎて…
これは10年以上前の話で、いまとなっては作家様ご本人から笑い話としてお話くださっているので、お許しいただているのではないかと思います…

●ちなみにその誤植が載ってしまった雑誌は探せば見つかるんでしょうか。

電子配信開始する前の雑誌なのでもう探せません(笑)

一番喜びを感じる瞬間

●では逆にこれは「やった!成功したな」と思った事などありますか?

それはやっぱり電子書籍というものがこの世に出始めた頃ですかね。
紙でしかお金にならなくて、作家さんに還元する部分が紙の売り上げの中から還元するしかなかった部分なんですけれども、それって書店さんに行って見つけてもらってご購入いただかないと発生しないモノだったんですよ。
それが紙という枠を超えて、電子という形になった。

今よりずっと昔のガラケーの時代に大昔の漫画などは電子書籍としてたくさん世に出てるんだけど、いろんな問題があって、最新作が全く出てなかった。

●なるほど、そんな時代も…

その中で私達は電子の世界に最新作を次から次へと投入したんです。
そこにはいろんな調整があって、たくさん乗り越えなければいけないハードルもあったんですがとにかく最新作を次々と投入していったときにできた売り上げがあって、それを身を削って描いて下さった作家さんにお返しできるお金ができたっていう事が一番「やった!」って思いましたね。
例えば作家さんにお電話して「信じられないようなお話をしますけれど、実はDL数がこんなにあって、お返しできるお金がこんなにあって…」って話をすると、向こうから「キャーッ」て嬉しい悲鳴が(笑)

●それはめちゃくちゃ嬉しいです(笑)やっぱり作家様に喜んでいただくってすごい嬉しいですよね!

私達の一番喜びを感じる瞬間ですね!

今後について

●今後の展開などはどうしていきたいかなど、すでに考えられておりますか?

企業秘密ですね!

●ハッ!すごくドキドキしながら質問してしまいました…

この業界は過去の事を話すのは簡単なんです。
でもこれからの事を話すとですね…アイデアには企画料もありませんし著作権もありません。

●どの出版社さんもアンテナ貼られてますもんね…!

そんな事を踏まえますと、これからの事は申し訳ないですが企業秘密でお願いします。

●つかぬ事をお伺いしてしまいました!

いえいえ。…実はですね、2022年「恋愛LoveMAX」は新しい企画を用意しています…
用意してるとだけしか言えません(笑)

●めちゃくちゃ楽しみです!

おそらくA5判の女性誌”初”となるモノを…用意しています、が、何かは言えないんですよ(笑)

●ありがとうございます!その情報だけでも嬉しいです!!

読者の皆様へ

●では、ファンの皆様へコメントを最後にいただいても良いでしょうか。

常に読者様の求めているものを提供していくにあたって、値段に見合う面白さを提供したいと思って作っていますので、今後ともご贔屓によろしくお願いいたします。
これから読もうとしている人たちの期待にも応えるべく、過去のデータと今の読者様の世代感なども研究しながら全世代対応で作っていますので、気が向いた方は世代を超えてお求めいただけると大変嬉しいです。
かならず1作、2作、3作と心に響くモノをお届けしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

●本日は本当にありがとうございました!


貴重なお話と資料で熱く語っていただきました!
編集長の石川さん・そして『ソク読み・ソクマガ』を支えてくださっている皆様ありがとうございます!

『ソクマガ』では、2月~4月にかけて、『恋愛LoveMAX』にて連載中の先生にもインタビュー企画を進行中!
『ソク読み』でも10年連続・雑誌女性誌部門売り上げNo.1を記念して、『恋愛LoveMAX』作品のキャンペーンも予定しております!
どちらも合計3回の予定ですので、ぜひお楽しみに!

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2022年1月14日~2022年2月15日まで